学校日記

明日から中間テスト がんばれ!

公開日
2013/05/27
更新日
2013/05/27

隅田中日記

  • 132254.JPG

https://hashimoto.schoolweb.ne.jp/hashimoto18/blog_img/6356736?tm=20240805123920

 いよいよ明日から中間テストです。

 生徒のみなさんの 全力投入と健闘を願います。 がんばれ!!



 さて、本日付の天声人語を紹介します。

 風わたる季節、福島県を訪ねて安達太良山(あだたらやま)に登ってきた。標高1700メートル。日本百名山のひとつは、早苗のそよぐ水田越しに、残雪を光らせてゆったりそびえていた。白い雲が西から東へ流れていく▼ふもとは若葉。小さなゴンドラを降りたあたりは新芽が萌(も)え出していた。もう何日かで緑に染まることだろう。山頂からは下界の水田が光って見えた。なにごともなかったかのような天地の姿である▼ひと月前、春を彩る食材の話を書いたら、福島の読者から便りを頂いた。「まだ春の幸(さち)を喜べません」とあった。東京紙面の声欄にも「ツクシ、ノビル、タラの芽……しかし原発事故以後は、すぐに飛びつけなくなりました」と春を悲しむ人がいた▼事故原発の周辺では故郷に帰れぬ人が15万人もいる。なのに人間の忘れやすさはどうだろう。安全神話を作った政・官・業は再稼働にはやるばかりだ。メディアにも「のど元過ぎれば」の弛緩(しかん)はないかと、胸に手を当ててみる▼安達太良山の頂に立てば、思い浮かぶのは「ほんとの空」である。〈阿多多羅(あたたら)山の山の上に 毎日出てゐる青い空が 智恵子のほんとの空だといふ〉。高村光太郎の詩句は〈智恵子は東京に空が無いといふ〉と相まって、空も川も汚れた高度成長期には望郷を誘った▼登山者の数は去年だいぶ持ち直したそうだ。しかし近くの観光施設では子どもたちの姿が戻らないと嘆いていた。なし崩しの再稼働に流されていいのかと、山上の青空に問われた気がした。