=みんなの輝く笑顔のために= 早寝、早起き、朝ごはんと排便
- 公開日
- 2013/10/04
- 更新日
- 2013/10/04
隅田中日記
ほけんだより NO.13 (抜粋)
5月末に実施した、生活調査の結果を報告します。毎日学校に来て、学習やスポーツで活躍し、友達と楽しく過ごすためには、体調がよくなければなりません。体調不良がなく、心も体もスッキリした状態であれば、学校はきっと楽しい場所。みんなが毎日輝く笑顔でいられることを、心から祈って・・・❤
早寝・早起き・朝ごはんや、生活リズムを一定にすることは、体調を良くするだけでなく、“成長・発達が促される”という基本的なメリットがあります。成長や発達には個人差がつきものですが、日々の生活が安定・充実して初めて体格が大きく育ち、脳をはじめとするたくさんの臓器の働きが向上するのです。
2・3年生が昨年の文化祭で見た、「午前2時3時まで起きている幼児」では、三角がかけなかったり、運動能力や人と交わる能力が伸びない傾向がありましたね。本来は伸びるはずなのに、夜更かし・朝寝坊などをしたため、当たり前の成長が阻害された分かりやすい例でした。
人間は、生まれてから二十歳ぐらいまでの成長・発達は著しいものですが、土台の生活が乱れていては伸びるものも伸びなくなってしまいます。
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堀先生がみんなの生活にこだわるのには、理由があります。
20年余り前にいた中学校に、よく腹痛でやってくる3年生の男子がいました。彼がいつもいるグループは、制服を着崩し、先生に言いたい事を言うので、よく叱られる集団でもありました。しかし、一人一人はやさしい子らです。その中の一人は彼のことを、「あいつは家がしんどいからなぁ」と言うのです。(ん?家がしんどい?)
彼はお母さんがいないため、父と祖母・兄と一緒に暮らしていました。大人への反発や先生から叱られる反動で、夜は自分の好きなことをして遅くまで起きています。その結果、朝は起きられずせっかく祖母が準備してくれた朝食も毎日食べず昼前に登校し、やる気もなくダラダラとした日々を過ごしていました。腹痛は予告なくどんな場面でも起こり、彼を苦しめます。
秋になったころ、彼が話してくれました。「この腹痛のために、中学校で一番頑張りたかった野球がだめになった。仲のいい友達からも離れてしまった。何とか腹痛の治る方法はないのか?」
得意の野球は腹痛のために欠席しがちで、レギュラー選びの日も緊張のあまりいいプレーができずに落選。いつも一緒にいる仲間も、トイレと言えずに突然姿を消す彼のことを不審に感じて彼を避け、彼も入りにくくなってしまったとのこと。
落ち込んで、ますますやる気のない彼に、「堀先生にだまされたと思ってやってみる?」と、『早寝・早起き・朝ごはん・排便』を説明しました。1か月かかって、早寝・早起きと朝食を食べて登校できるようになりました。でも、登校前に排便を済ませることには時間がかかりました。
1月に入ったころ、朝食をしっかり食べると毎朝排便できる!!と報告に来た彼は、他にも気づいたことを話してくれました。「今まで授業は、眠いから机の上で居眠りばかりだった。でも、朝食を食べるようになってから眠くならないんよ。授業で先生の話がすごくよく理解できる。こんな話、誰からも教えてもらわなかった。もっと早くから分かっていれば、もっと成績も上がったと思う。そしたら行きたい高校にも行けたのに・・・、もう遅いわ。」
そう言いながら笑った彼は、「これからは自分で自分の体や心の調子をうまく取れるよ。僕みたいな子をこれからもよろしく。」と言って卒業していきました。だから、堀先生には責任があるのです。みんなが輝く笑顔で生活してくれることが、堀先生の願いです。
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