校長室だより
- 公開日
- 2010/12/24
- 更新日
- 2010/12/24
校長室だより(txt)
1月号
No.44
校長室だより 高野口中学校
平成22年12月25日
発行 文責 角谷
今年の世相を表す漢字一字は「暑」だった。夏の記録的な猛暑や、チリ炭鉱落盤事故ではトンネル内の暑さ、「はやぶさ」帰還時の暑さに耐えたことなどが理由のようだ。
本校の一字はどうだろう。「失」か。学校としてここ数年積み上げてきた信頼や絆を少し失っている。後半生徒指導の問題が多く、心配をおかけした。9月には茶谷教諭が他界し大きな喪失感にも包まれた。いるべき人がいなくなると全体に安定感に欠け座り心地が悪くなる。
しかし、失った生命は甦らないが、それ以外はほとんど取り返せる。幸い子ども達の笑顔があり、保護者・地域の温かい支えがある。来年はまた、一歩前進した高野口中学校でありたいと願う。
ところで「あつい」という字には「熱」もある。茶谷教諭は情熱という「あつさ」を残してくれた。時には暑苦しいほどの説教もあったが、それも全ては子ども達の行く末を案じてのこと。彼の遺した「あつくなること」が再生への道しるべであるというカンジがする。
★中学校見学会★
11月25日(木)午後から、中学校見学会を実施しました。高野口町内の3小学校の児童の皆さん方や、保護者の方々に学校の様子を見ていただきました。
★美化活動★
11月21日(日)午後9時より高野口町青少年健全育成会環境部主催の「JR高野口駅の美化活動」が実施されました。
本校生徒27名に加え、職員2名が参加し、駅構内のごみ拾いや線路横の草抜きなど、高野口駅をきれいにしてくれました!!
★一年生体験学習★
12月9日(木)たくさんのボランティアの方々の指導のもと、1年生全員が障がい者体験学習を行いました。アイマスクをして階段を上ることや車いすで移動すること、高齢者の体の不具合を体験するための器具をつけての活動など、たくさんの学習をしました。ご指導いただいたボランティアの皆様方ありがとうございました。
★がんばっています★
○中学生税についての作文
大桑教育文化振興財団理事長賞 三年 竹村直樹
○第44回和歌山県小中学校作曲コンクール
佳作 二年 吉田 響
★生徒会交流会★
12月11日(土)橋本中学校を会場にして、橋本市生徒会後期交流会が行われました。他校の生徒会役員とコミュニケーションがとることができ、本校生徒会執行部は、非常に刺激を受けてきたようで良い経験ができました。
★早朝ゴミ拾い活動も行っています★
生徒会新執行部は前執行部の活動を引き継ぎ、週2回早朝ゴミ拾い活動を実施しています。冬の寒い朝も元気に校舎内外のゴミ拾いに大活躍。生徒会担当の若手職員も一緒に活動しています。
○編集後記○
我が家では正月一日の朝、長男である私が一番に起きて若水(わかみず)を汲む。若水は元日の朝に初めて汲む水で、身を清め歳神に供え雑煮などにもちいる。雑煮が炊けた頃、家族を起こし、全員で恵方に向かい年始めのお祈りをする。ずっと変わらぬ元日の朝である。
一年間ご愛読ありがとうございました。来る年が皆さん方にとってよい年でありますように。
若水を汲むやまだある月明かり
那須乙郎(なすいつろう)