学校日記

第3回 井戸端会議開かれる(11/21)

公開日
2008/12/05
更新日
2008/12/05

PTA

        『 根っこがないとしんどいよ! 』
        〜突然キレル子と居心地のよい場所〜
 11月21日(金)、第3回「子育て井戸端会議」が10名の参加で行なわれました。
 『 子どもの育つ力を信じて! 思春期の言動と心のエネルギー 』をテーマに、誰もがかぶっている仮面と心のエネルギーについて討議が白熱しました。
 はじめに、「突然キレる子どもの心理」として価値観の相違と自己肯定感の不足が考えられるという説明がありました。
 そして【自分の子どもの根っこ】はどこにはやしているのか、言い換えれば「どこが一番居心地のよい場所なのか」の問いかけがなされました。
 親より他人に誉められるほうがうれしい年頃で、情報の共有とコミュニケーションのとり方に四苦八苦されている参加者の皆さんの意見が出され合いました。
 「うるさい」「うざい」「死ね」と言われたら、「ちょっと口出ししないでね」「あまり干渉しないでね」などへの言葉の置き換えをする心のゆとりが欲しいです、との意見も出されました。
 「心を開いている人にはウザイとかウルサイとかを言わないのではないだろうか」「言葉の意味があまり深刻でなく軽く使っている」「しょっちゅううるさいは言われます、メールにまで」と保護者の受けとめ方もさまざまでした。
 しかし、「しつけとしての言葉づかい」と「自分への理解と自己肯定の言葉づかい」とは違うのではないか。あまり深い意味がないのではないか。子どもが発する言葉に対する理解と違いに気がつく必要があるのではないかとの意見も出されました。
 《クレヨンしんちゃん》の家庭教育観にふれ、「あのように家庭でふざけられるのは、家庭が居心地のよい場所で、自分を表現できる空間でなければできないのでは」との発言もありました。
 「根をはる場所、子どもが居心地のよい場所」が必要との意見が多かったです。
 「机の前にはなかなか根をはってくれない」「母親は正しいことを教えたいのだが、ファジイーな父親の方に逃げてしまう。行きたい所に根をはってしまう」などの悩みも出されました。
 『キレル』は「その瞬間は精神状態が正常ではない」と前置きされ、どうしょうもない心のバランスを保つために、内なる心のエネルギーが爆発する状態である。「成長においては必要ではないだろうか」との意見もなされました。
 スイスの心理学者ユングが「人はいろんなペルソナ(仮面)をつけて、その時その状況にふさわしい役割行動をしている(6/28相談室便り)」と考えたことに通じる所があると思いました。
 今年度の最後としてふさわしく、白熱した討議の内容であった。
 「家庭と学校と情報を共有できる場をもっと持ちたい」「来年度も子育て井戸端会議を続けてほしい」との積極的な意見が多く出されました。「違う学年の保護者の意見や一番むずかしい子どもに関する悩みを相談できる場所、学校とうちとけて話せる場所があって心強い」との発言を聞いて、「子育てについて話せる場」「中学校がより身近に感じる場」として「子育て井戸端会議」を来年度も続けていけたらと思うのは私だけではないと実感しました。