学校日記

校長室だより No3

公開日
2011/07/13
更新日
2011/07/13

校長室だより(txt)

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  校長室だより 〜PTA新聞「ふれあい」への寄稿文から〜

前回は、生徒の学習・生活アンケート調査結果についてお知らせしました。ご家庭でも、結果を参考にお子さんと話し合っていただいたことと思います。さて、今回は、PTA新聞への寄稿文を掲載します。 

『不思議な力「挨拶(あいさつ)」を考える』

毎日、校門で元気にあいさつしてくれる生徒のみなさんの姿に心が温かく
なります。あいさつは不思議ですね。大きな声で元気よくあいさつをされる
と元気が湧いてきます。
私の子どもの頃は、両親とも忙しく、学校から帰っても誰もいないことが
ありました。でも、学校でよいことがあった日は、なぜか大きな声で「ただいま」と家に向かって言っていたのを覚えています。私の「ただいま」のあいさつひとつで、今日はいいことがあったのか、悪いことがあったのかがわかると母が言っていたことを思い出します。当時は、その母の言葉が不思議でたまりませんでした。
私自身、無意識のうちに、微妙に声のトーンが違っていたのでしょう。母は、「お帰り、何かええことあったんかい。」と聞き、得意げに話をする私に、「よかったなあ、またがんばりよ。」と言ってくれ、そんなやりとりの中で、嬉しさがこみ上げてきて、また一所懸命がんばろうという気持ちが湧き上がってきたことを今でも覚えています。「ただいま」というあいさつひとつが、こんなにも自分の気持ちを相手に伝えるのだなとしみじみ感じました。
みなさんも、友だちやご家族、先生方、地域の方々とのあいさつを通して、その日一日が気分よく過ごせたことはありませんか。お互いが気分よく過ごせる学校は、思いやりの心、励ましあう心など、一人ひとりに生まれてくるような気がします。
家庭や学校生活の中で、みんなのために「気づき、考え、行動する」という根本的なことは、小さなあいさつを大切にすることから始まるのだとも思います。学校の一人ひとりが、「よし、がんばってみよう。」と思えるような学校を、あいさつからつくっていきたい。と私は、考えています。