校長室だより 2009年9月号
- 公開日
- 2009/10/09
- 更新日
- 2009/10/09
校長室だより(txt)
9月号
No.29
校長室だより 高野口中学校
平成21年9月25日
発行 文責 角谷
◆全国学力・学習状況調査◆
4月に3年生が全国一斉に調査を実施。教科は国語、数学でAは基礎学力、Bは活用力を調査する問題。同時に生活実態調査も実施。
学力調査の結果は以下のとおり。
教科 本校 県 全国
国語A 97 99 100
国語B 96 98 100
数学A 99 100 100
数学B 98 99 100
(全国平均を100として標準化した結果)
数学Aでほぼ全国平均に近づいて来ましたが、他は少し課題があります。
【生活実態調査から】
☆県や全国に比べよい評価の項目☆
(あてはまる、どちらかといえばあてはまるの合計)
質問事項 本校 県 全国
ものごとを最後までやり遂げうれしかったこと 93.3 90.8 91.9
難しいことでも失敗をおそれず挑戦する 66.3 58.7 62.0
自分にはよいところがある 60.5 58.7 61.2
将来の夢や目標がある 79.8 70.0 71.0
普段朝食を家族と一緒にとる 42.8 36.9 42.3
普段夕食を家族と一緒にとる 90.7 82.1 81.7
家の人に学校のことを話す 63.9 61.3 59.8
家の手伝いをする 74.0 63.3 62.9
携帯について、家の人と約束したことを守る 54.7 35.8 36.5
学校で好きな授業がある 80.7 78.5 78.7
新聞、テレビのニュースに関心がある 71.4 62.2 66.2
友達との約束を守る 100 95.7 96.1
人が困っているとき進んで助ける 78.2 70.0 72.2
近所の人に挨拶する 86.5 82.1 83.0
人の気持ちが分かる人間になりたい 96.6 91.2 91.9
いじめはどんな理由があってもいけない 97.4 91.1 90.3
人の役に立つ人間になりたい 94.9 90.3 90.4
授業ではノートを丁寧に書いている 87.4 84.0 85.1
国語の勉強は好き 57.2 50.3 56.7
数学の勉強は好き 54.6 51.9 52.5
数学の授業はよく分かる 74.8 66.6 64.8
☆県や全国に比べ課題がある項目☆
質問事項 本校 県 全国
1日あたりのテレビ、ビデオの時間3時間以上見る 46.2 40.4 38.2
1日あたりテレビゲームを1時間以上する 47.1 45.0 40.0
携帯電話やメールをしている 72.3 53.7 54.4
普段家庭学習を2時間以上する 30.2 39.6 35.5
土日の家庭学習を1時間以上する 48.8 54.4 62.6
家で自分で計画を立てて勉強している 26.9 33.6 37.7
家で学校の宿題をする 74.8 77.3 82.9
家で学校の授業の予習をする 17.6 24.9 29.4
家で学校の授業の復習をする 29.5 30.1 40.4
住んでいる地域の歴史や自然に関心がある 20.1 23.3 23.4
学校の規則を守る 80.6 82.9 88.7
普段の授業で話し合い活動をよくする 36.1 43.1 52.6
生きていく上でとても大切な、よい人柄を持っている君達!!
もう少し携帯やメール,TVなどの時間を減らして、家庭学習の時間を増やしませんか
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◆総理の言葉◆
熱狂と喧噪(けんそう−やかましくいい合うこと)の朱夏が遠くなり、静謐(せいひつ−世の中がおだやかに治まるさま)、思索の白秋(注1)が深まってゆく。新しい総理が誕生し、体制も整った。舵取り、見通しはともかくも、一国の総理ともなれば、その言葉たるや万民の注目を浴びる。
「自由と規律(岩波新書)」。イギリスのパブリックスクール等の学生生活を描いた池田潔氏の名著で、小渕総理が教育改革国民会議で語り特に有名になった。この本、阿川弘之氏の「大人の見識(新潮新書)」でも取り上げられているが、リース・スクールの校長先生の「床屋の話」がことに味わい深い。
小泉総理。第151回国会で厳しい窮乏の中にあった長岡藩の「米百俵の精神」を語り、教育問題では、衆院本会議で、江戸時代の儒学者・佐藤一斎の「言志四録」から、「少(わか)くして学べば壮にして為すあり。壮にして学べば老いて衰えず。老にして学べば死して朽ちず」を紹介し話題になった。
今年3月の某新聞に、宮沢総理が「文質彬彬(ぶんしつひんぴん)」(注2)という論語の一節を口にしていたと田中秀征氏が書いていた。これは最近ネットで知ったが、宮沢総理が当時、野に下った心境を、唐詩選の「一片の氷心、玉壺(ぎょっこ)に在り」(澄みきった気持ちの表現)(注3)で披露したそうだ。
歴代の総理は自らの思いを様々な言の葉として表現し、衆人の記憶に受け止めさせてきた。漫画好きとともに誤読が話題になった前総理からは、これといった書物の紹介や含蓄のある言葉が少なかったように(私だけかも知れないが)思うがどうだろう。もちろんメディアに取り上げられる振る舞いや言葉だけでその人物を推し量る愚は、肝に銘じておかなければならないのは言うまでもないが。
さて、新しい総理。我々国民はその一言一句を注視する。どんな言葉で博識・博学を披露し、秋の夜長に、考えるヒントを私たちに与えてくれるのだろう。
(注1)古代中国の五行説では、春を青、夏を赤(朱)秋を白、冬を黒(玄)で表し、青春、朱夏、白秋、玄冬という。
(注2)外見の美と実質とが適度にまじって調和しているさま。君子の条件をいう。広辞苑より
(注3)芙蓉楼送辛漸(芙蓉楼にて辛漸(しんぜん)を送る)王昌齢
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◆部活動頑張っています◆
☆水泳部☆
9月5日(土)県中学校学年別水泳競技大会が、秋葉山プールにて行われました。アウトドアのプールでは、今シーズン最後の大会となりました。秋葉山プールデビューをした生徒を含む、1年生4人が出場しました。結果は以下の通りです。
【結果】
男子100m背泳ぎ1年生の部3位 西畑有登
男子200m背泳ぎ1年生の部3位 西畑有登
男子100m平泳ぎ1年生の部3位 辻 圭太
☆吹奏楽部☆
9月12日(土)、和歌山県立橋本体育館にて、第22回和歌山県マーチングコンテストが開催されました。
今年は関西大会の代表校枠が減ったということもあり、生徒たちは例年になく厳しい練習をこなし、様々な課題を1つずつクリアしてきました。
本番は、これまでの練習でつけた力を十分に発揮し、見事な演奏と演技を披露することができました。 結果は金賞。和歌山県代表校として、9月23日(水・祝)に大阪市で開催される関西マーチングコンテストへの出場が決定しました。
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◆編集後記◆
子ども達と創り上げた素晴らしい体育祭に感動。いつもながらたくさんの保護者・地域の皆さんのご観覧をいただき、職員・生徒一同、只々感謝あるのみ。本当にありがとうございました。
石山の石より白し秋の風 芭蕉