全校集会(1月8日)
- 公開日
- 2010/01/18
- 更新日
- 2010/01/18
学校生活
平成22年1月8日(金)全校集会が行われました。冬休みも終わり、あと残り3カ月!!再び気を引き締めて頑張りましょう!!
◆校長先生の講話◆
皆さん、明けましておめでとうございます。休み中大きな事故もなく再会できたことを喜びたいと思います。
さて、私が受験勉強に励んでいる頃の話です。正月に1通の年賀状が届きました。差出人は私の友人H.K君です。裏にただ一文「身はたとえ 武蔵ののべに朽ちぬとも とどめおかまし 大和魂 吉田松陰」と書いてありました。私はそのころあまり吉田松陰のことを知らなかったし、吉田松陰が最後に残した辞世の句も知りませんでした。吉田松陰は江戸時代の末期、安政の大獄という事件に係わり29歳で処刑された人です。短い人生を激しく燃やし、強い情熱で周囲の人たちの心を揺り動かしました。そして、今の山口県萩市の松下村塾で教え、その中からやがて明治維新の中心となって活躍する木戸孝允(きどたかよし)高杉晋作を初め、伊藤博文、山県有朋(やまがた ありとも)など維新の指導者となる人材を教えました。句の意味は「私がこの江戸で死のうとも、きっと、私の意志をついでくれる弟子たちが、私の思いをついでくれるであろう。私がこの江戸で死のうとも、きっと日本には夜明けがやってくるであろう。」というようなことでしょう。
私は、この松陰の句の意味を調べて、友達がなぜこのような句を年賀で送ってくれたか考えました。ともすれば勉強から逃げそうになっていた自分に、「志(目標と言ってもいいかもしれません)を高くもって努力せよ、君の努力はいつか実現するだろう、私と共に努力をしようではないか」と言ってくれているように思いました。友達にも色々といますが、私はこのような友達を持ったことを今でもとても誇りに思っています。
さて、学年の締めくくりの時期がやってきました。
3年生は本当にあと少しで厳しい試練が待っています。苦しいだろうけど、努力するしかないのです。君達のがんばりを期待します。
1,2年生は思い出に残る学級づくりや、やがて来る新しい学年のためにしっかり準備をして下さい。みんなの努力を期待し年始めの言葉とします。