2学期 修了式 式辞 ( 抜粋 )
- 公開日
- 2023/03/30
- 更新日
- 2023/03/30
学校行事
令和5年3月24日
今日で、令和4年度(2022年度)の学校が、終了します。私から2つの事をお伝えして、修了式の式辞とします。
1つ目は、WBCワールドベースボールクラシックからの話です。
サムライJapanは、宿敵アメリカを決勝で下して、見事世界1の栄冠に輝きました。
アメリカでの決勝トーナメントは、負けたらそこで終わりです。春分の日に行なわれた、対メキシコ戦。リードされて日本が追いつくものの、またメキシコに離される苦しい展開。9回裏でのサムライJapan村上 宗隆選手の逆転サヨナラとなるセンターオーバーのヒットの瞬間、たまたまグランドから戻ってきていた田村 知紘先生と喜び合ったのを、今でも鮮明に覚えています。
逆転のきっかけをつくったのが、大谷 翔平選手のツーベース(2塁打)でした。2塁上で、味方選手を鼓舞する姿には、サムライJapanのチーム全体が、そして日本全体が勇気をもらいました。
野球のことをあまり詳しく知らない人でも、大谷 翔平という名前は聞いたことがあるでしょう。大谷選手は、今までの野球選手とは違う「二刀流」(ピッチャーであり、バッターとしても出場すること)、誰もが真似できないワザを身につけることを成し遂げ、今ではアメリカでメジャーリーガーとして、大活躍しています。
大谷選手が懸命に野球に打ち込む姿、チーム全体への声かけ、ふとしたことで見せる屈託のない笑顔など、本当に魅力あふれるプレーヤーです。その大谷選手は、まだまだ未完成である意識を持ち、自らを高めていくという意味で『自分を超える』という目標を持っています。常に、「今以上のものに、なりたい!」と思うからこそ、先にある自分へと成長できるという考え方です。
「未完成であるものを、今以上のものにしていきたい」という願いは、私たちにも共通していることです。100人いれば、100通りの未完成があり、今以上のものにする目標が生まれます。私も、まだ未完成です。
私たちは、すごい潜在能力を保持しているにも関わらず、せいぜいその10% 〜 20%しか発揮できていないと言われています。
つまり、もう一人のすごいあなたは、“外”に出ようと必死になってもがいています。そんなもう一人のすごいあなたを、自由にしてあげるという意味でも、『自分を超える』という目標は、すごく魅力的です。
だからこそ、一人ひとりのオリジナルな目標に向かって、今の自分より少しだけ、明日の、あさっての、来週、来月、来年の自分は、成長した自分にきっとなれると、自分に精一杯の期待を込めてほしいと思います。これができるだけで、自然とあなたの行動は変わっていきます。
自分自身への期待は、きっと私たちにすごい能力を授けてくれるでしょう。
二つ目に伝えたいことは、お願いです。春休みの宿題とします。
みなさんは、この4月から一つ上の学年に進級します。さきほどの話の具体化です。
この春休みで、「 こんな点で、自分を超えていきたい! 」という【 目標 】を、考えてきてください。ヒントは、きっと、日頃の『 おうちの人や先生方からのアドバイス 』や『 友人とのやりとり 』、また今日もらうのを楽しみにしている『 通知簿の所見欄 』にあるはずです。
新しい学年で、「自分を超えたるんや!」という意気込みを大事にです。4月の始めから、また一回りも二回りも成長して、ご活躍されますことを祈っています。