勇気もらった?
- 公開日
- 2010/06/17
- 更新日
- 2010/06/17
校長先生より
サッカーワールドカップ第1戦で、日本代表はカメルーンに1−0で見事に勝利しました。世界ランキングでは格上の相手に勝ったことで、素晴らしいスタートを切りました。日本列島が大騒ぎです。
テレビや新聞で大きく報道され、ファンや専門家の皆さんの感想や談話をたくさん紹介されています。
その中で気になることがあります。それは、感想の中に「勇気をもらった」「元気をもらった」というフレーズが多いことです。
これらの言葉は、あまり安易に使わない方がいいと思っています。オリンピックや国際大会で個人や団体が活躍すると必ず「勇気や元気」をもらったという言葉が氾濫します。確かにそうでしょう。たとえば病と闘っている人が病床で「自分もがんばろう」と強く思うこともあるでしょう。
しかし、街角でマイクを向けられて、あまり考えもなくこの言葉を使うのは、何か軽々しい感じがします。これは私だけの感覚かもしれません。
もっと、身のまわりのなにげないことの中にも、感動したり、元気づけられたりすることがたくさんあります。身近なことに気付き、価値を見いだせる人になりたいと思っています。
大切なことは、もらった勇気や元気を自分の生活にどう生かすか、いかに行動に移せるかです。これらの言葉を軽々しく発する人は、その場かぎりであり、あまり行動が伴わないのではと感じてしまいます。
この校長コラムは「平成徒然草」として、自分の思いを正直に書くようにしています。今日の文章には賛否両論があると思います。人の思いは様々です。
皆さんはどうお考えですか?