お正月とクリスマス
- 公開日
- 2010/01/14
- 更新日
- 2010/01/14
校長先生より
今日は14日。すっかりお正月気分もぬけました。
今年の、というより近年のお正月についての感想です。私が小学生のころ、つまり40−50年前のお正月。1月3日までは、ほとんどのお店は閉まっていました。静かな冬の風情でした。静かな中で、子どもたちが、こままわし、凧あげ、はねつきなどで遊ぶ声や音がにぎやかでした。家の中では、カルタとり。
ゆったりと時間が流れていました。
今年、例年通り、京都市に初詣にいきました。京都駅前では、元日の朝から「新春・初売り大バーゲン」のお店に長蛇の列。京都にいるのに、振袖など着物姿の人には一人も出会いませんでした。私の母は美容師でした。大晦日になるとたくさんの着物の女性が、髪を結いに来ました。子ども心にきれいだなと思っていました。今年のお正月、こままわし、凧あげ、はねつきなどで遊んでいるのを一度も見ませんでした。
そのかわり、クリスマスはにぎやかです。繁華街だけでなく、一般のご家庭でもきれいなイルミネーション。昔はクリスマスを「よその国のできごと」のように思っていました。「お正月」と「クリスマス」・・・日本人の意識が逆転したように感じます。こうして文化が変化をしながら次の世代に継承されるのでしょう。私としては、「もういくつねると♪♪」と指折り数えた子どもの頃のお正月がなつかしく、あのゆったりと過ぎて行った時間が愛おしく思えるのです。