朝青龍
- 公開日
- 2010/02/05
- 更新日
- 2010/02/05
校長先生より
横綱の朝青龍が引退を表明した。当然の結果ではあるが大変残念です。
あれだけ強く、そして魅力的な相撲を取れる力士の引退。ここに至るまでに何とかならなかったのか。
横綱は相撲界では最高の地位。しかし、22歳で横綱になり、現在29歳。
一般社会ではまだまだ青年です。モンゴルから日本に来た時は、まだ子どもだったでしょう。その時から、日本の文化、相撲とはどういうものか、ただの格闘技ではなく神事に近い意味合いをもつことなどをしっかり教育してやれば、こんな引退の仕方はなかったと思います。周りにいた大人や師匠、相撲関係者の教育責任が問われると思います。
当然悪いのは本人ですが、横綱になったこの力士に悪いことは悪いとはっきり言ってやれる人が周囲にいなかったことがこの横綱にとって悲劇でした。
小学校の児童を見ていて思います。規律や礼儀をしっかり教える大人が少なくなったように思います。子どもから嫌われても、正しいことを真正面から叩き込んでやるという気迫が今の大人にはなくなっています。
勝負には強かったが、心が育っていなかった横綱と、勉強はできるが、自分で生きていく力が備わっていない子どもたちが重なって見えてしまいます。
横綱の引退を見て、教育の重要性を痛感しました。