学校日記

ズボンとスカート

公開日
2010/03/17
更新日
2010/03/17

校長先生より

 明日が卒業式という日に、のんきなテーマの文章です。
私の祖父母は明治20年代生まれです。
その祖父母の父は江戸時代の生まれです。私の両親は大正15年生まれです。
私は昭和27生まれです。今は平成22年です。
何を言いたいか。
私は江戸時代生まれの父をもつ明治生まれの祖父母、大正生まれの両親に育てられ、昭和を生き、平成生まれの児童ばかりの小学校に勤務しています。
つまり、何らかの形で、江戸、明治、大正、昭和、平成のすべての時代の文化を体内に受け継いでいます。
 文化はどんどん変遷します。そんな意味では、たくさんの時代の文化を受け継いでいる自分は幸福と思っています。貧しい時代も知り、少し豊かな時代に生き、そして今、閉塞感がただよう時代に生きています。
 私が子どもの頃は、「男の人はズボン」「女の人はスカート」でした。
母のイメージは普段も着物を着ていました。母のズボン姿を見たことはありません。学校でも「女の子はスカート」でした。昭和30年代の小学生女子は、すべてといっていいほどスカートでした。
 今は、文化が変わり、女の子のズボンが増えました。参観日など保護者の皆様もジーンズの方が圧倒的に多いです。
私の妻も家でスカートをはいている姿は全く見ません。いつもジーンズです。
 服装の変化と心の変化・・何か関係がないのかな。親子の情愛、他人への思いやり、価値観の変遷・・・
 これ以上書きませんが、文化の力はものすごく大きい・・これだけは事実のように思います。