平成20年度入学式式辞
- 公開日
- 2008/04/22
- 更新日
- 2008/04/22
校長室だより(txt)
本日高野口中学校第1学年に入学された105名の新入生の皆さん,入学おめでとう。心からお祝いします。
また,ご多忙中にもかかわりませずご臨席賜り、入学式にご光彩を添えていただきましたご来賓の皆様方に,高いところからですが厚く御礼申し上げます。
ご列席の保護者の皆様方,お子様の大きく成長された姿に喜びひとしおかと存じます。本当におめでとうございます
さて,新入生の皆さん。本校には総勢31名の職員と、267名の上級生がいます。勉強や行事、部活動などでお世話になると思います。今、高野口中学校は、落ち着いた雰囲気のなかで学習活動ができるようになってきました。先輩や先生方と共に明るく元気な、そして挨拶をよくし礼儀正しい学校づくりにがんばっていきましょう。
ここで入学した君たちに私から「中学校でどう学ぶか」についてお話をします。
まず一つ目は正しい知識をしっかりと身につけ、なぜを考える学習をすること。中学校で学ぶ教科のうち、国語や英語は私たちが話し、書き、ものを考え、コミュニケーションをとるときに、すべての基礎になる教科です。社会は広く世界を知るために、数学や理科は筋道を立てて考えを進めるために役立ちます。これらの教科をバランスよく学び、教えてもらったら「なぜ」を考えましょう。
一つ例を挙げます。3メートルまっすぐ進み、直角に曲がり4メートル進みます。元の位置から斜めには何メートル進んだことになるか。大昔の人々は経験によって、5メートルであることを知っていましたが、なぜそうなるのかを考えませんでした。それじゃ、1メートル進んで、直角に曲がり2メートル進むと、元の位置から斜めに3メートル進んでいますか?皆さんはどう思いますか?ギリシャの数学者ピタゴラスは、今話した問題を深く考え、学問を発展させたと言われています。学ぶと言うことは「それはなぜか」を考えることです。
二つ目は豊かな心を育み、健康な体をつくること。教科のうち、音楽や美術は豊かな心を育む栄養源であるし、技術・家庭は実生活での知恵を身につけ、体育は健康な身体をつくります。また中学校での大きな特色である部活動では、目標を持って仲間と努力することや礼儀、忍耐などが身につきます。
ところで、「氷が溶けると何になりますか?」と聞かれたら、もちろん「水になります」というのが正しい答えです。これは一番目で話をした、知識を身につけた結果の答えです。もう一つ「氷が溶けると春になります」という答えはどうでしょう。これは二つ目に話をした、豊かな心や感受性がはぐくまれた結果でしょう。どちらも大事です。
今話をした、しっかりした正しい知識を身につけ「なぜか」を考え、豊かな心や健康な体をつくることは、中学校の最大の目標です。君たちに大いに期待します。
保護者の皆様方,大切なお子様をお預かりいたします。3年後それぞれの夢にむかって旅立てるよう,私以下職員一同責任を持って支援していきたいと思います。どうか本校の教育にご協力賜りますようお願いし,式辞と致します。