実習生からの手紙(田中秀和)
- 公開日
- 2009/06/29
- 更新日
- 2009/06/29
お知らせ
6月1日から3週間本校に実習生として、来てくれていた田中さんから、手紙が届きました。
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高野口中について
私が在籍していた頃よりも随分と雰囲気が良くなって、真面目な生徒が多く、きっちりとルールを守れ、「いじめ」というのも目にしなくなって、他の中学校と同じような風になってきたのだという印象をこの3週間で感じました。教職員と生徒の関わりも良い関係が保つことができていて、明るい印象がホームページからや実習へ来ていても感じることができました。
生徒
毎朝、学校の周辺のゴミ拾いをしながら登校する生徒たちを出迎え、私が「おはよう」と挨拶すると、生徒たち1年生から3年生までみんなきっちり挨拶ができて、自転車通学の生徒はヘルメットをかぶって登校する姿で決められたルールをしっかり守り、活き活きとした元気な顔を毎朝見ることができました。登校だけでなく、休憩時間など廊下ですれ違う時やクラブ活動の時もおおきな声で挨拶してくれました。やはり挨拶は人間の関わりのなかで一番大切なものなので毎日気持ちよく過ごすことができました。生徒は明るくて元気で活発な子が多く楽しい学校生活が送れているのだと思いました。
教職員
生徒たち相手にして忙しいにもかかわらず、実習生に教職員の方一人一人が優しく接してくださり、丁寧な指導や困ったことなどに応じてくださったので、とても感謝しています。どの教職員もつねに生徒のことを考えどうすればいいかを一番に考えていて学級や授業の運営をされていて、生徒と同じ目線にあわせて問題など起こったことを解決していくというところを何度も目にしました。
実習生からみた教職という仕事について
高野口中学校へ7年ぶりに実習生として3週間お世話になり、教職という仕事を現場で経験させていただき、人を教育することの大変さを知りました。まず生徒を知って、一人一人の個性を把握し、良いところ悪いところなど観察し指導する大変さや、クラス全体をどういう風にまとめるかも教職員の手腕で、自分がホームルームをしてもまだ私語をしていたり騒いでいたりするので、威厳を持ち、統率する力も必要だと思いました。
そして、一番教職として必要な教科指導では自分から生徒に教えを押しつけるのではなく、生徒たちの発想を大切にして、学ぶ楽しさやこれから将来何かに役立つきっかけを与えてやらなければならないことが大切であり、そこが一番難しいと感じました。生徒一人を育てていくにはかなりの労力と教える責任を持ち精神的にもタフでなければならないと務まらなく本当に生徒たちが好きでないとできないと思いました。
しかし、厳しいだけの仕事だけでなく、生徒たちとの何気ない会話や「先生、先生」って声をかけてくれて、何かを求められたり、相談しに来てくれたりするのを見ると頼りにしてくれていると実感することができ、やりがいのある仕事だとも思いました。また生徒たち一人一人の能力の成長を見ていくことができて、いつまでもその生徒の先生でいられるのも魅力の一つだと思いました。これはクラブ活動で必死に指導されている先生を見てそのように感じました。
教職という仕事は人を育てていく責任のある仕事ですが、自分の生徒の成長を肌で感じることができるやりがいのある仕事であると思いました。教育実習では毎日が勉強で教職員や生徒たちからも色々と学びました。3週間本当にお世話になりありがとうございました。