学校日記

校長室だより 2008年5月号

公開日
2008/05/12
更新日
2008/05/12

校長室だより(txt)

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                           平成20年5月9日
                           発行 文責 角谷

 秋田県が標記の「秋田わか杉っ子 学びの十か条」を作成したそうだ。他県の方針をお借りして恐縮だが、紹介しよう。

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一 早ね早おき朝ごはんに家庭学習    規則正しい生活がスタートライン
一 学校の話題で弾む一家団らん     笑いが脳を活性化
一 読書で拓く心と世界         めくるページ、広がる想像力
一 話して書いて伝え合う国語      国語力は学びの基本
一 難問・難題にも挑戦する算数・数学  あきらめずやりきることで能力アップ
一 新発見の連続、広がる総合      総合の時間は脳のビタミン
一 決まり、ルールは守ってあたりまえ  落ち着いた教室で高まる集中力
一 いつも気をつけている言葉遣い    相手意識で磨く活用力
一 説明は筋道立てて伝わるように    整理する工夫が脳のトレーニング
 一 学んだことは生活で学校ですぐ活用  活用できて本当の生きる力
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 今年の卒業式で「人への配慮が行き届いた(と私が感じた)全国障害者スポーツ大会」の話をした。秋田県は、昨年実施した全国学力テストで小学校の平均正答率が全国トップ、中学校も高水準にあるという。今教育界では、「秋田に学べ」がちょっとしたブームになっているそうだ。躍進の理由を4月21日付け日本教育新聞が秋田県の根岸教育長にインタビューしている。教育長は、教員のがんばり、各家庭での教育、秋田大学の好影響のほか、少人数指導などの人的投資に平成13年度から19年度まで約52億円を投入、と話している。ちょっとうらやましい限りだ。ここに紹介した条文は、難しいことはほとんどなく、ごく当たり前のことが掲げられている。

 さて、我が学校。当たり前のことが、当たり前にできていない現状ばかりに目がいくが、ゴミが減り、授業中の真剣さや言葉遣いなどに進歩が見られ徐々に落ち着いた学校となりつつある。話を聞こうとする生徒が増えてきた今、これからが大事で勝負所である。基礎学力を確実にし、考える力も身につけさせたい。礼儀や言葉遣いを正し、生徒指導の問題も少なくしたい。自転車通学も見直したい。この家庭訪問で学校の意気込みをプリントにして説明した。学力アップの前にしなければならないことが多すぎて疲弊してしまいそうになる毎日。だがしかし、誰かのせいにした言い訳はいくらでもできる。言い訳では学校は変わらない。我々の仕事は結果責任だと自覚している。我々は変える、変わらせる。学びの学校へ!

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 4月末、校長宛親展で一通の手紙をいただいた。匿名の方からのそれは、琥珀色を少し濃くしたような色の洒落た便せんに、やや丸みを帯びた端正な文字。その人の子どもの学年が春休み中の課題の確認テストを4月中頃行ったが、その結果のうち、数学の平均点がきわめて低くビックリしたとの内容。子どもの学力低下や理解力低下の問題だけなのか?と問いかけられた。決して詰問し叱責するような書面ではない。柔らかい筆跡と同じように、穏やかな、しかし、しっかりとした文面である。校長は数学の教師だと聞いたので改善策を考えてほしい、高中のレベルを少しでも改善するため私たちも協力したいと思います、と結ばれていた。
校長宛に電話や手紙、時には教育委員会を通じて様々なご意見やご批判をいただく。ご意見、ご批判は真摯に受け止め回答させていただいている。ただ、あえて言わせてもらえば、要求や批判が一方通行なものが多いのも実情である。この匿名の方のように、改善策を考えてほしいが、私たちも協力したい、との願いには、ひときわ心を揺さぶられるし、励まされる。対策を考え、結果を出してお返しすることが、私の使命である。
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 ☆☆ 新職員インタビュー ☆☆
 新しく本校に赴任した職員に①前任 ②趣味 ③おすすめの一冊とコメント ④高野口中の印象と何か一言 を聞きました。(4月号の続き)

 ★菅家良史(すがや よしふみ)
①九度山中学校②磯釣り、野球③「坊ちゃん」夏目漱石による古典ですが、坊ちゃんの純粋で潔い生一本な性格が印象的です。現実的ではないが、ある面、憧れる生き方です。④生徒は元気で非常に気さく。パワーを感じる。休み時間は,驚くほど走りまわっている。校舎や敷地が広い。久しぶりの転勤で,少しとまどうこともありますが、早く新しい環境に慣れ、子どもたちの成長に力を尽くしたいと思っています。

 ★松下公昭(まつした まさあき)
①紀見東中学校②旅行、スノーボード③「野村ノート」「物事に対して,考え方が変われば行動が変わる」このフレーズが印象に残りました。④とにかくよく生徒に話しかけられ,元気な生徒が多いなぁと思います。イメージは「勢い」「パワフル」という言葉で表されると感じます。高中の生徒のみなさんは、元気があり,パワフルです。そこに、地道にコツコツと努力することが加われば最高です!自分自身も元気よく、そして、地道に高中での生活を送っていきたいと思っています。よろしくお願いします。

 ★池永 俊和 (いけなが としかず)
①笠田中学校②音楽鑑賞(最近プレーヤーを購入し、昔のレコードを聴いています。)③「三国志」様々な著者による三国志を20〜30歳代に読み、感銘を受けました。最近読んだのは、「呉・三国志」。④懐かしの校舎、グラウンド、校歌、制服等々、20年ぶりに高中に復帰しました。前回勤務したときは、担任4年、同推2年の6年間です。現在の角谷校長と共に勤務しました。いろいろな場面で当時の出来事を思い出します。

 ★井上孝弘(いのうえ たかひろ)
①紀見東中学校②読書、将棋③三国志などの歴史関係の本。「三国志」などは今から2200年ぐらい前のお話ですが、人として大切にしたいもの、これからどう生きていくべきか等を教えてくれます。④明るく元気で、すごくエネルギーを感じます。一生懸命頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします。

= 編集後記 =
◆ 春の大会がほぼ終了し、それぞれに課題が見えてきた我が校の部活動。ご支援、ご 声援ありがとうございました。新しい顧問、新入部員を迎えみんな張り切っています 。今後ともよろしく!
◆ 連休にふるさと花園に里帰り。下界よりは少し遅い新緑と霧島ツツジ、山吹が満開 。若葉の薄緑、霧島の深紅、山吹の黄そして五月の爽風  我がふるさとは美し。

   ■ 万緑の中や吾子の歯生え初むる 中村草田男 ■