学校日記

校長室だより 2010年1月号

公開日
2010/02/01
更新日
2010/01/29

校長室だより(txt)

                  1月号
                   No.33
              校長室だより 高野口中学校
              平成22年1月25日
              発行 文責 角谷

◆志を高く
 今年始めの全校集会で、私が学生の頃、友人からきた年賀状に吉田松陰の辞世の句(死にぎわに残す歌や詩などのこと)が書かれてあったことを紹介した。「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂 吉田松陰」という句である。
吉田松陰は江戸時代の末期、安政の大獄という事件に巻き込まれ29歳で処刑された人。わずか30年弱の短い人生を激しく燃やし、強い情熱で周囲の人たちの心を揺り動かした。そして、今の山口県萩市の松下村塾で教え、その中からやがて明治維新の中心となって活躍する木戸孝允(きどたかよし)、高杉晋作を初め、伊藤博文、山県有朋(やまがたありとも)など維新の指導者となる人材を教えた。句の意味は「私がこの江戸で死のうとも、きっと、私の意志をついでくれる弟子たちが、私の思いをついでくれるであろう。私がこの江戸で死のうとも、きっと日本には夜明けがやってくるであろう。」というような意である。
 友達がなぜこのような句を年賀で送ってくれたか考えた。ともすれば勉強から逃げそうになっていた自分に、「志(目標と言ってもいいかもしれません)を高くもって努力せよ、君の努力はいつか実現するだろう、私と共に努力をしようではないか」と言ってくれている気がした。友にも色々といるが、私はこのような友達を持ったことを今でも大変誇りに思っている。
今年は寅年。松蔭の幼名、通称は寅次郎といったそうだ。見聞を拡げ情報を集め、志を大きく高く持って世の中へ飛び出せ。松蔭の遺した言葉は今にも通じるだろう。

◆防犯訓練◆
 平成22年1月8日、1階1D教室に不審者が侵入したという想定で防犯訓練を実施しました。不審者は数名で廊下をうろつき、教室に侵入。1Dと隣の1C生徒は即避難。職員室からは、「さすまた」を持って不審者に対抗する職員が走り、その他の学級、学年は指示を待って運動場に避難しました。

◆手話講演会◆
 平成22年1月13日、1年生が手話講演会を受講。地域ボランティアの赤井さん、三浦さんが来校してくださり、赤井さんは、難聴の障がいにより苦労された話を、三浦さんは手話通訳を行ってくださいました。特に赤井さん自身の生い立ちの話は子ども達の心にとても響きました。ボランティアの皆さんありがとうございました。

◆部活がんばっています◆
☆吹奏楽部☆
 平成21年12月23日に伊都地方アンサンブルコンテストが高野口アザレアで開催され、本校吹奏楽部の木管6重奏が予選を勝ちぬき、県大会に出場が決まりました。県大会は1月17日和歌山市民会館で開催され、金賞を受賞。がんばりました。
☆ソフトテニス部☆
 伊都地方ソフトテニスインドア大会
 平成21年12月27日県立橋本体育館で開催。女子薮本・守内組が見事、第3位に輝きました。
☆バレーボール部☆
 伊都地方バレーボールウインターカップ
 平成22年1月9,10日九度山中学校で開催。本校女子バレーボール部は予選を1位通過。決勝リーグでも勝ち抜き、優勝しました。おめでとう!!
☆バスケットボール部☆
 伊都地方バスケットボールウインターカップ
 平成22年1月16,17日橋本中学校体育館で開催。本校女子が優勝。がんばりました。

◆編集後記◆
今年は気張らず肩の力を抜いていきたいと思います。本年もどうかよろしくお願いします。

      紅梅の満を持(じ)しをる蕾(つぼみ)かな 下村梅子