学校日記

3年生の生徒・保護者のみなさんへ

公開日
2008/02/05
更新日
2008/02/05

校長室だより(txt)

 「画竜点睛(がりょうてんせい)」という言葉があります。古代中国の梁(りょう)の国で、高名な画家がお寺の壁面に白竜の画を描くことを頼まれ描いた後、なぜか睛(ひとみ)を入れなかった。なぜかを問われ、「睛を描き込んだら白竜は天にのぼってしまう」と答えた。せがまれ、最後に睛を入れたところ、たちまち風雲生じて白竜は天に昇ったという故事から、物事を立派に完成させるための最後の仕上げという意味に使われます。君たちが主人公で最も大切な、そして最後の晴れ舞台は卒業式です。卒業式という最後の仕上げの睛を描き、素晴らしい竜が天に飛翔する瞬間を私は心待ちにしています。
 暑い夏も寒い冬も長い坂道を通い学校生活を過ごした君達とも、もうすぐお別れです。私は、穏やかな心で、すがすがしい気持ちで卒業式を迎えたいと思っていますし、君達とならそうできると信じています。お世話になった学舎や教室、友達や先生、家族の方に感謝の気持ちをもって日々を過ごしませんか。服装や頭髪を整え、毎日遅刻せず登校し授業に集中して規則正しい生活をしませんか。進路が決まっていく友に拍手を送り、まだ苦悶している級友には励ましの言葉をかけませんか。そして、卒業式の日にあの惜別のうたを私の心深くに届けてくれませんか。
 保護者の皆様方、明るくて何事にも真摯に取り組む本当に素晴らしい子どもたちをお預け下さり感謝しています。我々職員一同、進路決定と、思い出に残る卒業式に向けて全力でがんばります。あと数週間、落ち着いて学校生活を送り、卒業式が迎えられるようご協力をよろしくお願いします。もちろん、大勢の皆様方は進路のことなどで不安な日々を過ごされていることだと思います。どんな小さなことでもご相談いただけたら幸いです。
 卒業式の日に皆様とお会いできる日を楽しみにしています。
                       平成二十年二月
                        高野口中学校 校長 角谷有造
三年生のみなさん
三年生保護者の皆様