平和度指数
- 公開日
- 2010/06/29
- 更新日
- 2010/06/29
校長先生より
イギリスのエコノミスト雑誌の調査で、世界の国の平和度指数ランキングが発表されました。
世界一平和度指数が高い国は、ニュージーランドです。二位はアイスランド。
そして、三位に日本がランクインしています。アメリカは85位です。
確かに、日本は、戦後65年を経過し、戦争もなく、国内の内乱もありません。また、世界でも有数の治安が良い国家です。この順位は当然かもしれません。たいへん喜ばしいことです。
しかし、暮らしやすさの順位だと、世界で何位になるのでしょう。
毎年、3万人以上が自殺し、年収200万円以下が全世帯の4分の1。さらに職がない人、あるいは新卒でもなかなか就職できない状況、また老後の年金、福祉、医療問題を考えると決して暮らしやすいとは言えないと考えます。
国民すべてが平和度三位に守られ、安心して経済活動に一生懸命になりました。
高度経済成長を達成し、その結果、平和に慣れ過ぎたのではないでしょうか。
暮らしやすさの順位でも世界一位を目指すには、私たち国民が置かれている現状をしっかり把握して、できることから一つ一つ、初心に戻って生活改善をしなければなりません。この時、教育が担う責任は重大です。
我が国が平和度世界三位という記事を見て、教育現場に身をおくものとして、身の引きしまる思いがします。