中央分離帯
- 公開日
- 2010/09/17
- 更新日
- 2010/09/17
校長先生より
毎日、京都から橋本市まで車で通勤しています。通勤時間が長いため車窓からいろんな風景を目にします。
いつも感じるのですが、信号待ちで車を止めて、右の窓から、ふと中央分離帯を見ると、そこにきれいに植えてある低木の根本にたくさんのゴミがすててあります。コーヒーやジュースの空き缶、たばこの吸い殻、スーパーの袋に詰め込まれたゴミなど。
わざわざ、ここに捨てなくてもと思うのですが、中央分離帯には間断なくゴミの列が続きます。
ほとんど大人が捨てたものでしょう。こんなことでこの国がよくなるはずがありません。大人は子どもの模範。子どもに注意できる大人でなければなりません。今、日本中に1億個のゴミがあるとします。1億人が1個ずつ拾うとゴミはゼロになります。でも1億人がもう1つゴミを捨てると2億個になります。
私たち一人ひとりの心がけで美しい国にもなるし、ゴミだらけの国にもなります。この中央分離帯の姿が、今の日本人の心の状態をあらわしているように感じます。生きていく上で何が大切かがわかっていれば、そんなところにゴミを捨てません。たくたん、たくさん心に問題を抱えている人がいると思います。
中央分離帯のゴミがきれいになくなった時、この国は元気を取り戻し、暮らしやすい、この国に生まれて良かったと思えるようになると思います。
経済対策、外交対策・・・政治の力も大切です。でも私たち国民自身もまず
町を美しくすることから始めませんか。