校長室だより
- 公開日
- 2010/11/05
- 更新日
- 2010/11/05
校長室だより(txt)
11月号
No.42
校長室だより 高野口中学校
平成22年10月25日
発行 文責 角谷
★豊かな感性に脱帽★
3年生が国語の授業で俳句に取り組んでいます。俳句好きの私としては何ともうれしい限り。担当の西中教諭から拝借し、25首選んで掲載します。原作は絵も添えられています。
☆愛情の重み知りけり雪だるま 阿瀬彩香
☆思い出す母と作ったさくら餅 池本奈緒
☆蝉の声耳に残りて秋を待つ 田中結花
☆大空へ巣から飛び立て小鳥たち 植 捷希
☆星が散る夏の夜空に夢語る 野田直香
☆冷える朝なかなかでれない遅刻する 田和久実
☆風鈴がさらさら響く縁側に 楠村安由実
☆風が吹き木がゆれ落ちるもみじかな 堀和紀
☆淡い色思いと一緒に散る桜 守内沙弥
☆風吹けばあきのにおいがおとずれる 井上芽紅
☆猫の恋仲よく寄り添う暖かさ 田中 岳
☆オニヤンマ体は黒黄眼は緑 竹村直樹
☆夏空に終わりを告げる花火かな 下垣梨奈
☆夕焼けに照らされ光る水たまり 井本 塁
☆帰り道枯れ木をみては悲しけれ 西山叶恵
☆稲の花恥ずかしがり屋ですぐとじる 藤田将人
☆舞うように想いをのせて桜散る 薮本 岬
☆水上に波紋を描くあめんぼう 谷 春花
☆春風できれいに回る風車 蜜田晶太
☆山風に吹かれて香る梅の花 増田椋太
☆エサをやり燕の雛の声響く 中川加菜
☆さくらんぼその味はまるで片思い 井上裕美子
☆この夏も悲惨さ伝えるドームかな 中井健二
☆満月を見ながら食べるきなこもち 前谷麻帆
☆春がきたがんばった君におめでとう 門中里衣
★前日の大雨が嘘のように晴れ渡った秋の一日、俳人正岡子規が生まれ育ち、漱石も一時期を過ごした文化の町松山を訪れた。子規記念館を見て回り、最近はNHKドラマ「坂の上の雲」でも話題になっている秋山兄弟の生家を訪ねた。松山城にも登った。松山城は、伊予の海から渡る秋風の中、天守の壁白く青い空にそびえ、眼下には城下町が拡がっていた。一枚の絵はがきの中の松山城がそこにあった。子規はこの風景を詠んだのか。
「松山や秋より高し天守閣」子規
★3年生保護者会開催★
10月15日(金)19:30から体育館で3年生保護者の皆様にご参集いただき、これから進路に向け大事な時期になってくる中で、落ち着いて学校生活を送り、学習する雰囲気をつくろうとの目的で開催。3年学年から、現在の授業や学校生活の様子について説明しました。勉強に身が入らず授業を受けない生徒、服装違反や遅刻を繰り返す生徒などの実態について報告いたしました。最後に学校での取り組みと家庭でのご協力をお願いしました。一人ひとりが少しだけ学習に向かう姿勢を見せれば、雰囲気は変わります!!
★早朝清掃★
生徒会が週2回早朝ゴミ拾いを行ってくれています。執行部の呼びかけで、この日は大勢の皆さんが参加。あいにくの雨だったのですが、廊下の掃除や体育館のモップがけを手伝ってくれました。皆さんありがとうございました。
○編集後記○
☆俳句の鑑賞は好きですが、創るとなるとなかなか難しい。子ども達の句を見ていると本当に素直に感じたことを表現しているのが素晴らしい。自分の感受性くらい自分で 守らなければと茨木のり子が書いている。
☆長い1学期が終わりました。まだ続く耐震工事が早く終わることを祈るばかり。
柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺 子規