☆ 6年生 研究授業①
- 公開日
- 2013/01/30
- 更新日
- 2013/01/30
6年生
1月30日(水)
本日、6時間目に6年B組の教室で研究授業(国語科)が行われました。
教材名は、『あとかくしの雪』(木下順二 作)です。
『あとかくしの雪』は、「なんともかとも貧乏な百姓が、困り果てている旅人を泊めてやったがもてなしてやるものがなにもない。思いあまって、となりの大きな家から大根を一本だけ盗んできた。その足あとは、降り積もる雪であとかたもなく消えてしまった。そんな百姓や雪を祝福する風習が今も残っている・・・」という内容のものです。
難渋する人を救うためには、盗みをせざるを得ない状況のなかで、盗みを罪悪と考えながらも、あえて盗みをはたらいた百姓の気持ちや、その行為への民衆の共感や罪を浄化する自然の雪の存在が、物語を印象強く、またより味わい深いものとしています。
本時では、本校の通年のテーマでもある「ソーシャルスキルの向上」を骨組みに、自分の思いを意欲的に学習の場に出すことや、友達の意見を共感的に聞くことを主題として、個人の意見や考えをクラス全体で共有することができるように心がけました。
子どもたちは、事前の学級での学習において語句の一つひとつに斜線や注釈を用紙に所狭しと書き入れ、時間が足りない子は自主的に休み時間も使用するなど自発的な取り組みを行っています。また、写真に見られる色とりどりの斜線や注釈、イラストはすべて自分たちで考えたものです。
研究授業の後、研究協議が行われました。
子どもたちに行間を読ませるためにどうすればよいか、子どもたちの議論をより深めるために教師側からどのような働きかけができるのかについてなどを話し合いました。
写真上:今日の学習は、「あとかくしの雪」の三時間目です。
中:先生たちが見に来ても、脇目もふらずグループで熱い議論が交わされました。
下:友だちの意見を聞きながら、自分のと違うところを考えてみよう。