ちょっとだけいいお話を!
- 公開日
- 2010/04/13
- 更新日
- 2010/04/13
校長室から
校長として赴任して10日。
子供たちと出会ってまだ4日。
新任の私には、まだまだ 手探り状態の毎日ですが、子どもたちが登校を始めてからの学校は、それまでとは比べようのない活気にあふれています。
この「校長室から」では、私が気づいた学校の風景を綴ってみようと思います。
もちろん、校長の願いや学校運営の方針などもお伝えしたいのですが、それはまたの機会にさせていただき、今日は、うちの子のちょっといいお話を紹介します。
昨日のことです。
校長に会いたいと一人のお客様が来られました。
その方が、校長室に入られて第一声。
「この学校の子どもたちは挨拶がしっかりできますね。」
「それだけじゃなくて・・・」とこんなお話を聞かせてくれました。
「さっき私が用をたそうとトイレに入ったら、 一人の男の子が「こんにちは。」と挨拶をしたあと、「ここは子ども用のトイレです。大人用はそちらにあります。」と声をかけてくれましてね。私が、「そうですか。でも、今はここを使ってもいいですか?」と答えると、その子は「はい。いいと思います。でも今度は大人用のを使ってください(笑顔)」と返してくれたんですよ。」
その方は嬉しそうに、トイレで出会ったその子の対話する力に感心したとお話していました。
私は、その方が自分の用は後回しにして子どもとの出来事を話してくれたことがうれしく思いました。
さて、紀見小学校の何年生にいるのか知りませんが、そこにいる君へ!
君と出会ってすごくこの学校を素敵に思って帰って行かれたお客様がいらっしゃったことを伝えておきます。
これからも紀見小学校に来てくださるお客様が、たくさんの素敵な子どもたちと出会って、気持ちよく帰って行ってくださればいいなあと思いました。
追伸
大学で幼児教育を専門に指導されている山田真理子さんは、最近の子どもたちの傾向を次のように指摘されています。
★視線が合わない
★落ち着きがない
★話を聞けない
★手をつなぎたがらない
★歩くのが苦手
★すぐに疲れる
★すぐに手が出る
★表情が乏しい・・・★ゲームや携帯が手放せない
その背景に乳幼児期の人とのかかわりの不足、メディアとの多すぎるかかわりがあるのではないかと言われています。
紀見小学校の子どもたちも例外ではないかもしれません。
それでも、子供たち一人一人は個性を輝かせようとしています。
よりよく生きる子たちをはぐくんでいきたいものです。
これからいろんな場で、保護者や地域の方々と「子育て」についてお話をしていきたいと思います。
どうかよろしくお願いします。