学校日記

つたわるココロ

公開日
2010/05/07
更新日
2010/05/07

校長室から

 和歌山県人権啓発センターから
「人権の詩(こころのうた)」が送られてきました。

 日々の生活の中で、何気なく繰り返されている出来事を
こんな目で見つめられる人がいるなんて素敵だと思いながら読ませてもらいました。
 
 うちの子どもたちにも読んであげたい詩がいくつも
みつかりました。

 少し長いですが、ある中学生の作品を紹介します。

「おかえり」
少し暗くなりかけた通学路で
家へと急ぐ私に
声をかけてくれるおじいちゃん
時々見かけるその人は
会うたびに優しい笑顔で
そう言ってくれる
「ただいま」
最初は恥ずかしかった
そんな言葉も
次第に
笑顔で返せるようになった

初めての朝練で
普段より早く家を出た朝
「おはよう」
いつもの道に
あのおじいさんの笑顔
「おはようございます」
笑顔で走っていったのは
小さな肩に
大きなランドセルの一年生

その背中は
いつかの日の私の背中
大きくゆれるランドセルを
いつまでも見送ってくれる人が
家族以外にもいることを
きっとその子も
気付く日がくるだろう

私たちはたくさんの笑顔に見守られて
大人になっていく
そして今度は
私たちが
誰かを笑顔で迎え
見送って行くのだ

「おはようございます」
笑顔で通り過ぎる私は
いつもより少しゆっくり
自転車のペダルをこぐ


いかがでしたか?
コミュニティって 人へのこんな気づきが集まって
できていくものなのでしょうね。


追伸

和歌山県人権啓発センターでは、人権の詩、人権啓発ポスター、
人権作文、絵本の読み聞かせ講座などに取り組まれています。

 和歌山ビッグ愛2F TEL 073-435-5420